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学ぼう <江戸東京の文化> そして、未来へ

  

見学会


隅田川七福神を歩く

 快晴で暖かな日差しを浴びてはいるが、時折冷たい風の吹く日でした。東武スカイツリーライン堀切駅西口改札前から出発です。 隅田川七福神の発祥は向島百花園。佐原鞠塢(きくう)が文化元年(1804)多賀屋敷跡3千坪を買い求めて百花園を開きました。そこに集まる江戸一流の文人たちは、園主佐原鞠塢が愛蔵する福禄寿に目をつけ、この付近には多聞寺(毘沙門天)、長命寺(弁財天)があることから考えだした隅田川七福神。 堀切駅→多聞寺(毘沙門天)→白鬚神社(寿老神)→向島百花園(福禄寿尊)→長命寺(弁財天)→弘福寺(布袋尊)→三囲(みめぐり)神社(大国神・恵比寿神)→隅田公園→浅草と回りました。 7日は平日(月)だったからか、人出は少なくゆっくりと回ることができました。正月松の内の巡拝で今年1年の家内安全、健康などを皆さんはお願いしたことと思います。三囲神社を最後に、隅田公園を通り約3時間の「隅田川七福神を歩く」は浅草駅前で解散しました 。

【取材】文・写真:広報部会・小出雅右

この見学会の詳しい記事は『えど友』108号(3/1発行)に掲載されます。


多聞寺山門(現在では珍しい茅葺の屋根を持つ山門) 多聞寺(毘沙門天)
境内に安置されている六地蔵(座像は都内に4例の貴重な姿) 境内には東京大空襲で被災した浅草国際劇場の鉄骨が保存されている(写真選択→拡大)
墨堤通り1.2kmにわたって続く都営白鬚東アパート 白鬚神社
白鬚神社(寿老神)で参拝する一行 本神社には寿老神の像はなく、「白鬚大神」と刻まれた石碑がある
向島百花園入口 向島百花園(福録寿尊)
園内に建つ松尾芭蕉の句碑 元巨人軍の王貞治選手が少年時代に野球をしていた隅田公園少年野球場
長命寺入口で説明を聞く一行 長命寺(弁財天)
境内にある松尾芭蕉の句(いざさらば 雪見にころぶ 所まで)碑 将軍家光が鷹狩の途中腹痛が起き、当寺の井戸水で薬を服用したら痛みが治まった。長命寺の由来となったといわれる井戸
弘福寺山門 弘福寺の本堂、正面に金色の布袋尊像が安置されていた
貞亭5年(1688)銘が記された貴重な梵鐘 三囲神社(大国神・海老寿神)    (三井家は江戸進出時、守護神とした)
三囲神社境内 境内には2009年旧三越池袋店から移設された青銅製のライオン像がある
三井邸から移した三角鳥居(原型は京都太秦・木島神社にある) 墨堤を通って浅草に向かう一行

バナースペース

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