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学ぼう <江戸東京の文化> そして、未来へ

  

見学会


広重『名所江戸百景』周辺探訪-その17(四ツ谷・新宿周辺)-

 秋晴れの日曜日、正午を回るころJR市ヶ谷駅を出発。「市ヶ谷八幡」、「玉川堤の花」、「四ツ谷内藤新宿」、「角筈熊野十二社俗称十二そう」の4枚が描かれた地を巡りました。落ち葉が散り敷く舗道を10人前後のグループで歩き始めます。
 現在は防衛省になっている尾張家上屋敷跡の広大さに驚き、松平摂津守上屋敷跡では、幕末に数奇な運命をたどった容保(かたもり)、定敬(さだあき)ら高須四兄弟がここで生まれたという説明を感慨深く聞きました。東京は高低差が大きい地域が多いと思ってはいましたが、だらだらと上り坂が続くと思っていたら、いきなり崖のように急な階段が現れます。四ツ谷、市ヶ谷と、「谷」のつく地名に「なるほど」と思いました。新宿御苑を経て新宿の繁華街に入っていくと、思った通りのすごい人出。人混みの中をグループからはずれないようにと、「えど友」の紫色の旗から目をはなさないように歩きました。ビル街と思って歩いていると思いがけず出現する太宗寺、花園神社、成子天神。そして綿帽子の花嫁さんにも出会った熊野十二社。
 この時期ともなると、高いビルが林立する新宿では3時ころには夕暮れ間近のような陽射しになります。紅葉した木々が、傾いた陽の光を受けて輝くような新宿中央公園を通って、都営地下鉄大江戸線都庁駅前で4時ころ解散になりました。

【取材】文・写真:広報部会・大橋弘依

この見学会の詳しい記事は『えど友』102号(3/1発行)に掲載されます。


市ヶ谷八幡の高い石段 「市ヶ谷八幡」絵
防衛省前 津の守弁財天
笹寺 四ツ谷大木戸跡
「玉川堤の花」描写場所 「玉川堤の花」絵
大宗寺 追分の説明を聞く
「四ツ谷内藤新宿」絵 「四ツ谷内藤新宿」の絵描写場所
花園神社 成子天神
角筈熊野十二社
新宿中央公園の紅葉 「角筈熊野十二社俗称十二そう」絵

バナースペース

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