江戸博界隈 その 4

更新日
平成18(2006)年3月1日

 

 隅田川橋めぐり(1)と麦酒倶楽部popeye・ポパイの台所

【取材】文:大野 晴美、写真・地図:松原 良(各 広報部会)

江戸博界隈・地図その4


 隅田川橋めぐり(1)

東京水辺ラインの両国発着場から「両国−お台場クルーズ」の船に乗り、川下に進むと目の前に両国橋。明暦の大火(1657年)では対岸に渡れず逃げ場を失った大勢の人が焼死しました。この惨事が防衛上、橋を禁じた江戸幕府を動かし、万治2年(1659)、大橋(後に両国橋と改称、現在地より20m下流)が架けられます。現在の橋は昭和7年(1932)の建造。
 次はその34年後、元禄6年(1693)に架けられた新大橋(現在地より100m下流)。埋め立ての進んだ深川と日本橋を結びます。江戸の人は大変喜び、芭蕉も「ありがたやいただいて踏むはしのしも」と句を残しています。明治45年(1912)鉄橋となり、関東大震災ではこの橋だけが通行可能で大勢の人が助かり、お助け橋と呼ばれました。現在の橋は昭和52年(1977)の建造。
 3番目が清洲橋。昭和3年(1928)の架橋で、当時、世界でいちばん美しいといわれたケルン市(ドイツ)の大吊り橋がモデルです。曲線的で女性的な美が、重量感のある男性的な現在の永代橋とよく対比されます。
 4番目は隅田川大橋。昭和54(1979)年の架橋で高速道路が上を走ります。
 5番目は元禄11年(1698)に架橋の永代橋。赤穂浪士が討ち入り後、この橋を渡って泉岳寺へ向かったことで有名です。また文化4年(1807)の深川祭の日、橋が折れて落ち、400人を超える死者が出たといいます。現在の橋は大正15年(1926)の建造。
 6番目は中央大橋。白い塔のある繊細な感じの吊り橋で、隅田川では最も新しく平成5年の架橋です。中央区新川と橋で結ばれた石川島の「大川端リバーシティ」は、寛政の頃(1789−1801)、火盗改め長谷川平蔵が人足寄場を作ったところです。
 7番目が佃大橋。昭和39年(1964)の架橋。東京オリンピック開催を目前の建造でした。江戸時代から300年にわたり親しまれてきた佃の渡しは、隅田川最後の渡しとして愛惜され、東京人の記憶に残ります。
 最後が築地と月島を結ぶ勝鬨橋。昭和15年(1940)、日本初の国際博覧会(第2次大戦で中止)の輸送対策で架橋。時節柄、戦勝を祈念して「勝鬨」の名がつけられました。大型船が航行できる「はね橋」も道路の交通量が増えて、昭和45年(1970)開かずの橋に。
 この先、船は東京湾へ出てレインボーブリッジを過ぎ、お台場へ。いつか「ナイトクルーズ」で、夜空に浮くライトアップされた橋を見たいと思いました。クルーズは越中島、聖路加ガーデン前、浜離宮でも下船可能です。お台場まで約1時間、料金は1000円。

 「両国―お台場クルーズ」は、定期便が両国発10時、13時、15時35分の3本。臨時運行は同11時10分、13時30分、15時10分。運休日は月曜。「ナイトクルーズ」は土曜、日曜、祝日のみの臨時運行で、同17時、18時、19時30分。臨時運行は中止の場合もあるので、電話で確認のこと。毎月、特定の日にイベントクル−ズがあり、7月は「ビアクルーズ」などを予定。要予約。予約・問い合わせ先 電話03-5608-8869 (9時〜17時、月曜定休)。
ホームページは http://www.tokyo-park.or.jp/mizube/
「東京水辺ライン両国発着場」 江戸博から徒歩約5分。墨田区横網1-2-15


 麦酒倶楽部popeye・ポパイの台所

 この店が地ビール専門店になったのは、10年前に地ビールが解禁された時。40種類も地ビールを樽で備えているのは東京でもここだけで、金曜、土曜の夜はひいきの客でにぎわいます。
ビールはラガーとエールに大別され、ラガーは低温発酵のビールでドイツ、チェコが本場、エールは高温(常温)発酵のビールで、イギリスが本場です。高温発酵だと香りが高く味の濃いビールができ、低温ではすっきりとした味になります。大手のビールは、このラガーです。地ビールにはピルスナーというラガービールもありますが、エールビールが主。日本の地ビールの造り手たちは本場で技法を修得しますが、そこに各々の思いが入り、個性的なビールとなります。
 地ビールの選び方は、最初は飲みやすい薄い色のペールエールから、だんだん色の濃いものに移っていくのがお勧め。しかし日本酒、焼酎など、ふだん飲む酒によっても好みは違い、専門知識を持つ店員に聞くのがいちばんです。値段は250mlで600〜700円。
 おつまみはいろいろありますが、香りが高く濃い地ビールに負けないよう、ビールをたっぷりと使ってホップの凝縮した創作料理が自慢です。
 この店はまた「ポパイの台所」と称し、洋風ランチが500円(セルフサービス)です。昼時は行列ができることも。

営業時間 「麦酒倶楽部popeye」17時〜23時、「ポパイの台所」11時30分〜20時。
日曜は定休日だが、祝祭日は営業。江戸博から徒歩5分。
墨田区両国2-18-7 電話03-3633-2120

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