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学ぼう <江戸東京の文化> そして、未来へ

  

江戸名所図会を歩く

 5年ぶりに「江戸名所図会を歩く」に帰ってきました。再出発の起点は湯島の聖堂です。会社勤めしていた頃、総武線の電車の中からあの大きな建物はなんだろうと思って見たのは、はるか昔です。今回の取材では初めて大成殿の内部を見学しました。まだ世の中は平穏な日々であった2019年の秋から冬にかけて訪れました。

【取材】歩いた人(文・写真):広報部会・中村貞子


その50[聖堂から妻恋大明神社]

   挿絵:長谷川雪旦  ▲聖堂

所要時間: JR御茶ノ水駅聖橋口下車(2分)湯島聖堂(2分)神田明神(5分)圓満寺(おむろビル)(6分)霊雲寺(4分)妻恋神社(6分~12分)銀座線末広町駅or大江戸線上野御徒町駅

湯島聖堂で唯一の木造建造物。この門を入ってすぐ右にある水屋も関東大震災で焼け残った。
入徳門から更に階段を登ると杏壇門、前庭を挟んで大成殿。
大成殿屋根の上。鬼犾頭(きぎんとう)の頭から立ち上っているのは吹き上げられた潮。手前は鬼龍子(きりゅうし)。
杏壇門屋根の上にも、鬼犾頭と鬼龍子。
大成殿内部に保存されている寛政11年の鬼龍子。現在、屋根にいるものとくらべると、丸っこくて少しやさしい感じ。 鬼龍子の右脚後ろに「昌平坂大成殿 寛政十一年未年八月 御錺棟梁 松井大和 紀清政」と刻まれているのが読み取れる。 おなじく、鬼犾頭。吹き上がる潮は失われた。
大成殿内部正面。土日祝日のみ、中を見学できる。正面には三体の孔子像。
手前には釋奠(せきてん)で使用する供え物が配置されている。 大成殿から降りて仰高門方面に行く途中に、カイノキがある。整然とした美しさ。
中華民国から贈られた巨大な孔子像。高さ4.57mの世界最大の孔子さま。 「楷樹の由来」説明板(写真選択→拡大)
昌平坂を登って本郷通りに出るとすぐに神田明神の朱塗りの総門。
まともに境内を歩いたことがなくて、本殿の後ろまでぐるりと巡ってみる。(写真選択→拡大)
水神社
江戸神社 御社殿の左脇から出るとなにやら、趣のある日本家屋を発見。
宮本公園の中に移築された江戸から続く材木商の建物。昭和2年の建造というが、江戸の雰囲気に浸れる。
看板がなければ絶対にわからない。おむろビル8階にある圓満寺。今は仁和寺の東京事務所ということらしい。 上に上がってみたけど、ちょっとこわい。 サッカー通りを行って右折すると土塀が目につく。旧町名湯島新花町と霊雲寺の土塀に貼ってあった。
  少し殺風景な趣ではあるが、敷地は広い。関東八州真言律の総本寺、霊雲寺。 お宝も多い。
境内の敷石のあいだに挟まれた瓦のかけらがおもしろい。 最後は妻恋神社。赤い鳥居の奥は妻恋稲荷。 神主さんがヤマトタケル伝説を説明してくれた。

バナースペース

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