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学ぼう <江戸東京の文化> そして、未来へ

  

江戸名所図会を歩く

 前回の終点目黒駅から西側を歩きました。江戸時代から目黒不動参詣や七福神めぐりなどで賑わった行楽地で、今も多くの寺社が残っています。
 歩いたのは紅葉が見頃を迎えた12月初めで、例年より暖かな日でした。

【取材】歩いた人(文・写真):広報部会・菊池真一


その24 [行人坂から大鳥大明神社]

   挿絵:長谷川雪旦  ▲太鼓橋

所要時間: 歩く時間と見学時間を入れて全行程2時間ほど。
JR・東急線目黒駅-1分-行人坂-2分-大円寺-1分-目黒雅叙園(松樹山明王院跡)-1分-太鼓橋-5分-霊雲山蟠龍寺-3分-青木昆陽の墓-2分-海福寺-3分-蛸薬師如来(成就院)-2分-臥龍山安養院-3分-目黒不動堂 (目黒不動尊 瀧泉寺)-10分-大鳥大明神社(大鳥神社)―10分―JR・東急線目黒駅
急勾配の行人坂を下っていくと左手に大円寺がある。 明和9年(1772)の「目黒行人坂の大火」の火元となった大円寺。本尊は「三面大黒天」。
火事の犠牲者を供養した五百羅漢像が並ぶ。 「大円寺石仏群」の説明板(写真選択→拡大)
目黒雅叙園の入口には明王院の境内にあった「お七の井戸」が残されている。 太鼓橋の先から目黒雅叙園方向を望む。挿絵にはアーチ型の橋が描かれている。
蟠龍寺の本堂横にある洞窟。 中には石造の「岩屋弁財天」が祀られている。
瀧泉寺墓地には「甘藷(かんしょ)先生」と呼ばれた青木昆陽の墓がある。 深川から移転した海福寺には永代橋崩落事故の供養塔と石碑がある。
「文化四年永代橋崩落横死者供養塔及び石碑」の説明板(写真選択→拡大) 成就院にある「お静地蔵尊」とユーモラスな「蛸(たこ)薬師」の奉納額。
安養院参道入口の大きな看板には室内墓の募集広告が!奥に納骨堂が建っている。 瀧泉寺(目黒不動尊)の説明板(写真選択→拡大)
堂々たる姿を見せている仁王門。 仁王門の近くにある三福堂の前には恵比須神が置かれている。
行者の水垢離(みずごり)場である「独鈷(とっこ)の滝」が水音を響かせている。 滝の水をかけると身代わりになってくれるという「水かけ不動明王」。
本尊の不動明王が祀られている本堂。初詣や縁日には大行列ができる。 「古江戸九社」の一つだった大鳥神社は酉の市で今も賑わう。

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