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学ぼう <江戸東京の文化> そして、未来へ

  

江戸名所図会を歩く

 前回に引き続き、江戸城の南側から麻布方面へと歩きました。途中の霊南坂から善福寺の間は図会には記述がありませんが、番外として「江戸の坂巡り」をしながら歩いてみました。また、図会当時の遺構も結構残っていて、江戸の名残を感じることができました。
 歩いたのは新緑のまぶしい5月中旬でしたが、汗ばむような陽気でした。

【取材】歩いた人(文・写真):広報部会・菊池真一


その21 [桜田から氷川明神社]

   挿絵:長谷川雪旦  ▲溜池

所要時間: 歩く時間と見学時間を入れて全行程2時間30分ほど。
東京メトロ桜田門駅-1分-桜田御門(外桜田門)-5分-桜が井(桜の井)-3分-霞関の旧蹟(霞ヶ関坂)-12分-溜池発祥の碑-7分-霊南坂・潮(汐)見坂-3分-江戸見坂-5分-霊南坂上-9分-我善坊谷坂-3分-三年坂-5分-狸穴坂-4分-狸穴公園-7分-一之橋-7分-麻布山善福寺-7分-一本松-5分-氷川明神社(麻布氷川神社)-10分-東京メトロ麻布十番駅
「桜田門外の変」の舞台となった外桜田門。今ではジョギングコースの通過点。 井伊家上屋敷表門の前にあった「桜が井(桜の井)」。国会前洋風庭園のフェンス際にひっそりと残っている。
かつての勝景の地、霞ヶ関坂。現在その面影は全くない。 「溜池発祥の碑」。溜池交差点内の植え込みの中にあり、そばまで行かないとわからない。(写真選択→拡大)
アメリカ大使館とホテルオークラの間にある霊南坂。白と緑の壁が対照的。 江戸の海が眺望できたという潮(汐)見坂。
江戸が一望できたという江戸見坂。どちらからも現在はビルしか見えない。 崖下へと続く我然坊谷(がぜんぼうだに)坂。かなり急傾斜。
石段のある三年坂。 タヌキ(?)の巣があったという狸穴(まみあな)坂。
狸穴公園内の稲荷神社。狸と狐が同居している! 清河八郎が暗殺された一之橋。向かい側は麻布十番本通り。
善福寺の参道にある「柳の井戸」。今でも清水が湧き出している。 善福寺本堂は、戦後大阪府八尾市の大信寺本堂の建物を移築したもの。
境内にある天然記念物の「逆さイチョウ」。どっしりとした貫禄がある。 逆さイチョウの横に立つ「ハリス記念碑」。安政6年(1859)、最初のアメリカ公使館がここに置かれた。
一本松坂の入口に立つ大きな一本松。現在のものは5代目。 麻布の総鎮守であった氷川神社。
手水舎は神輿倉と共に戦前の姿をとどめている。 境内の片隅にひっそりと置かれていた狛犬。何を話しているのやら?

バナースペース

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