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学ぼう <江戸東京の文化> そして、未来へ

  

江戸名所図会を歩く

 前回の最後は池上本門寺でした。図会の順番通りだと次は洗足池で、それから品川区に戻って旗岡八幡宮へ行き、また大田区に戻って馬込の萬福寺へと回ります。この順番で全部を歩き通すには距離が長いため、途中で使う電車の便を考えて少しルートを変えました。本来の順番は洗足池―中延八幡宮―慈眼山萬福寺―馬込八幡宮―鳳来寺峯の薬師―大金山光明寺―光明寺池となります。
 ツワブキの花が咲き始め、神社では早くも七五三の親子連れが訪れていました。

【取材】歩いた人(文・写真):広報部会・中村貞子


その17 [慈眼山萬福寺から光明寺池]

   挿絵:長谷川雪旦  ▲千束池 袈裟掛松


所要時間: 都営地下鉄浅草線馬込駅―15分―慈眼山萬福寺―6分―馬込八幡宮―27分―中延八幡宮(旗岡八幡神社)―12分―東急池上線旗の台駅(3分)洗足池駅―2分―洗足池(一周45分)洗足池駅(6分)久が原駅―15分―鳳来寺峯の薬師(観蔵院)―16分―大金山光明寺―3分―光明寺池 全行程4時間半ほど
萬福寺山門。切り妻造りの四脚門。茅葺、総ケヤキ造り。中々見事で古刹を感じさせる。 この説明板をなんと読むか。図会では間違いとしているが、ここでは一貫してこう主張している。(写真選択→拡大)
問題の梶原平蔵景時とされるお墓。
鎌倉時代に大居士という法名は使われていないというのが図会の主張。この石牌自体は新しくされたもの。 萬福寺の近くにある馬込八幡神社。馬込の駅から歩くと手前になる。馬込一帯の総鎮守。
狛犬の造形がおもしろい 馬込から30分ほど歩いて品川区の中延八幡宮(旗岡八幡神社)へ。荏原町駅の踏切を渡るとすぐ。
七五三シーズンのはじまり。 池上線旗の台駅から電車に乗って、洗足池へ。伝説の日蓮聖人袈裟掛け松が御松庵の境内にある。この松は三代目とか?
(番外)仲良く二つ並んだ勝海舟夫妻の墓。海舟はこの地を気に入って、別邸を建てた。この墓はその跡地にある。 (番外)海舟の墓と同じ敷地の隣に西郷隆盛留魂碑(写真選択→拡大)
(番外)おなじく留魂祠 少し色づいてきた洗足池の風景
赤い鳥居が千束八幡、右側奥に小さく見える赤い建物は弁天堂 洗足駅からまた電車で久が原へ。峯の薬師。
こういう仏像はなんていうのだろうか。高く伸びた蓮の葉の茎がおもしろい。このお寺は、古い石像などを大切に扱っているのが見てとれた。 鵜の木村の光明寺。扁額も何もない。
本堂の裏に回ってみると。古墳がある。左手前は鐘楼。 昔の多摩川の流路の名残とされる光明寺の池は寺の南側。多摩堤通り側に回ると、塀に囲まれたわずかな隙間から水面が少し見えただけ。整備して公開してくれたらよいのに。

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