本文へスキップ

学ぼう <江戸東京の文化> そして、未来へ

  

江戸名所図会を歩く

キンモクセイの香りが街中を漂う頃、前回の三ツ橋からの続きを歩きました。今回は亀島川から隅田川にかけて水辺の風景が楽しめます。特に江戸の風情を感じられる佃島あたりは高層ビル群との対比が面白く、一度は訪ねてみたい場所ですね。 出発点は東京メトロ茅場町駅です。

【取材】歩いた人(文・写真):広報部会・中村貞子


その5 [霊岸島から鎧島]

挿絵:長谷川雪旦 采女が原


より大きな地図で 江戸名所図会を歩く」 5 【霊岸島から鎧島】 を表示
所要時間:(見学時間を除く)約45分
地下鉄茅場町駅(1分) 霊岸橋(3分) 河村瑞賢屋敷跡説明板(3分) 伊勢太神宮(新川大神宮)(5分) 永代橋 (15分)湊稲荷社(鉄砲洲稲荷神社)・鉄砲洲(15分) 佃島・住吉明神社・ 鎧島(石川島)
地下鉄茅場町駅4b出口を出るとすぐに霊岸橋がある。霊岸橋から見る亀島川と隅田川の合流点、日本橋水門。昔の霊岸橋はこの場所に架けられていた。 霊岸橋を渡って永代通りを横切り少し行ったところに、河村瑞賢屋敷跡の説明板。ホテル・ヴィラフォンテーヌの前にある植え込みに立っている。(写真選択→拡大)
ホテルの裏に回り込んで少し行くと新川大神宮。伊勢神宮にまつわる由緒ある神社だが、今はこじんまり。酒問屋の信仰が篤いということで、地元のみならず、全国の酒造業者とおぼしき名札のはいった奉名板があった。 夜のライトアップもきれいな永代橋。富士山や筑波山を望むのは無理だが、今でもなかなかの風景。平成17年には重要文化財(建造物)に指定された。ちょうど橋の下を通りかかったのは水上バス「ひみこ」
永代橋から中央大橋方面へ歩き、鉄砲洲稲荷神社へ。 本殿裏にある富士塚。富士山の溶岩で作られた。都内に残っている富士塚のなかでもかなり大きいのではないだろうか。ただし、崩落の危険アリということで、登山禁止。
鉄砲洲から佃大橋を渡って佃島へ。佃住吉神社の正面鳥居にかかるめずらしい陶製の扁額。額字は有栖川宮幟仁(たかひと)親王の筆になるもの。ふむ、これが有栖川流の書体か。
質素ながら、好もしい雰囲気の住吉神社本殿。となりには昨年新調された八角神輿の収蔵庫があった。ガラスで反射してよく写らなかったが、神輿2基が保管されている。
本殿脇から抜けて赤い佃小橋を渡って石川島へ向かう。堀の中になにやら立て札が・・・ お祭りのたびにここから大幟の柱と抱木(だき)を掘り起こして、組み立てるそうだ。一度はお祭り見てみたい!(写真選択→拡大)
石川島入り口のキンモクセイが満開。金色の小花が石畳の階段にも散り敷かれていた。 石川島から見る風景。橋は中央大橋。隅田川テラスは絶好の散歩道。

バナースペース

江戸東京博物館友の会

〒130-0015
東京都墨田区横網1-4-1

TEL 03-3626-9910